株とFX、どっちを初心者はすべきなのか?

株式投資FXどっち

投資は資産を増やすための重要な手段です。

多くの選択肢の中でどの道を選ぶかは投資家の目標とリスク許容度に大きく依存します。

株式投資とFX(外国為替取引)は2つの主流な投資手段であり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

しかし、安定した資産形成を目指すならば、株式投資がFX投資よりも適していると当サイトは考えます。

以下、その理由を詳しく解説していきます。

FXと株式投資の比較表

まずは、FXと株式投資の違いを簡単に見れるように下記のような表を作成しました。

FX株式投資
投資対象各国の通貨企業の株式
取引対象数約50種類約4000社(国内)
海外を含むと数万銘柄あり
手数料比較的安い比較的高い
取引時間平日 24時間9:00-11:30
12:30-15:00
※平日のみ
インカムゲイン(配当)スワップポイント配当金
レバレッジ最大25倍現物取引:なし
信用取引:最大3.3倍
資金目安約5円から数万~数十万円
税金20.315%20.315%
NISA適用なし適用あり
20.315%の税金が1800万円の投資枠では0%
株とFXの違い

株式投資の方がFXより優れている理由

株式投資の方がFXより優れている理由

株式投資は後述しますが、投資判断のできる材料が多いため運に任せるような投資ではなく、自身で納得感を持って投資できることが大きなアドバンテージです。

また株式投資は2024年からは、新NISAが始まり、年間180万円、期間無制限で1800万円の枠で無課税で投資ができます

主要なネット証券の手数料が無料化(楽天・SBI、マネックスもNISA枠の手数料は無料)しており、FXと比較して安定して資産を気づける地盤ができたといえます。

株式投資とFX投資の基本的な違い

株式投資は企業の株式を購入し、その企業の成長とともに配当や株価の上昇から利益を得る方法です。

一方、FX投資は通貨のペアを取引し、為替レートの変動から利益を得ることを目的としています。

リスクとリターンのバランス

株式投資は企業の実績に基づくため、長期的に見れば経済成長に伴い資産を増加させやすい傾向にあります。

一方でFXは短期的な市場の変動に強く影響され、高いレバレッジを利用することが多いため、大きなリスクを伴います。

最近では急激な円安や急激なドル高、日銀の為替介入など一般投資家の予測ができないイベントが起こります。

投資の目的と期間

株式投資は長期的な資産形成に適しており、時間をかけて企業価値の成長を享受できます。

FX投資は短期的な取引が中心であり、為替の小さな変動から利益を得ることが目的ですが、これは市場の予測が困難であり、安定した収益を期待することは、相当な識者でない限り難しいと言えます。

FXには幅広い知識と経験が必要

株式投資は企業の財務諸表や業界の動向など、比較的入手しやすい情報に基づいて判断を下すことができます。

目標の株価や株主還元の施策について経営から言及されるケースも多く、会社の経営に着目するとFXと比較すると購入しやすい傾向がもちろんあるでしょう。

FX投資では、世界の政治的・経済的なニュースに常に敏感でなければならず、専門的な知識と幅広い経験が必要です。

市場のアクセス性と流動性

株式市場は取引時間が限られています。

FX市場は24時間取引が可能であり、高い流動性を誇ります。

しかし、この高い流動性は価格の急激な変動を引き起こすことがあり、特にレバレッジを利用している場合、大きな損失につながるリスクがあります。

自身の生活リズム外で急激な相場変動が起こると気づいていない間にロスカットということもあるでしょう。

FX(外国為替取引)を行うメリット3選

FX(外国為替取引)を行うメリット3選

当サイトはFXはよほど投資の玄人でない限り、やるべきではないと考えますが、全てがデメリットというわけではありません。

この記事ではリスクの高い投資手段であるFXのメリットについても言及しておきたいと思います。

1. 高いレバレッジは人によっては大きなメリットとなる!

FX取引では高いレバレッジを利用できるため、少ない資金で大きな取引が可能です。

全く資金がない人が最初に取引をするにはむしろ好都合かもしれません。

投資は余裕資金でやるものですが、全く余裕の資金がない方が亡くなっても良い金額で大きなレバレッジをかけて取引を行うのは合理的と判断した場合にはFX取引を行うと良いでしょう。

2. 高い市場の流動性は大口の投資家にとっては◎◎

FX市場は世界最大の金融市場であり、非常に流動性が高いため、大量の取引も容易に行えます。

株式投資は個人の投資家が大きな取引を行うと全体の取引に大きな影響が出ますが、FXはほとんど個人レベルの金額では影響はないと言えます。

3. 24時間取引ができる

FX市場は週5日、24時間開いているため、世界中のどこにいても取引が可能です。

投資が趣味という人が資産形成とは別の文脈で行う取引についてはこの点はメリットではないでしょうか。

スマホゲームの課金をするなら、24時間取引の可能なFXをしてみるのも世界が広がって良いことになるでしょう。

FX投資のデメリット

FX投資のデメリット

1. 高いレバレッジ

高レバレッジはメリットでもありますが、ほとんどの人にとっては中長期の資産形成上のデメリットとなります。

大きな利益が得られる可能性がある一方で、大きな損失を被るリスクがあり、中長期で大きな損失を一度でも出してしまう取り戻しすことが難しいことがあります。

自身の年齢や現状を踏まえてFX投資に向ける金額は考えるべきでしょう。

2. 価格変動が複雑

通貨価格は多くの要因によって影響を受けるため、予測が難しくなることがあります。

多くの通貨ペアが存在するため、その国の幅広いマクロな経済情報を仕入れなければならず大変な思いをすることもあります。

株式投資のメリット

株式投資のメリット

株式投資についてもメリット・デメリットの観点からまとめていきましょう。

配当収入で資産形成

株式投資を行う場合は、FXのような値上がりや値下がりだけでなく配当をもらうことが可能です。

配当利回りの大きい銘柄は持っているだけで配当金によって資産が増えます。

配当利回りの良い銘柄は基本的に良い銘柄が多く、値上がりしやすいく・値下がりもしにくい傾向があるため中長期の資産形成には欠かせないでしょうか。

複利効果を得られる

株式投資によって得られた配当金を再投資し、良い銘柄の保有を増やしていくことで、複利効果を得ることが可能です。

株主優待

株主優待とは企業が株主に対して、投資を行った御礼として、自社サービスの優待券や、QUOカードなど配当金とは別でお得な特典を株主に還元してくれる制度です。

有名な企業ではイオン、マクドナルド、オリエンタルランド(ディズニー)などがあり、株主優待を目的として株式を購入する人がいるほど、株主にとっては重要なものです。

株主優待は資産形成上のメリットだけでなく、人生を豊にする部分も多分にあり、優待生活をしてみたいという人がいるほど株式投資の魅力な点となっています。

高い透明性

株式市場は厳しい規制されており、企業はルールに則って情報を公開する義務があるため、売買判断のための情報が比較的入手しやすいです。

株式投資のデメリット

株式投資のデメリット

投資に絶対はありません。いくら株式投資が優れた投資手法でも必ず損失が出る場合があります。

急激な市場変動

株価は市場の感情や経済状況によって大きく変動することがあります。

リーマンショックなどで大きな変動の波に飲まれ市場から退場せざるを得なくなった人もたくさんいるでしょう。

急激な市場変動に巻き込まれてもダメージを受けないためには、「長期・分散投資」と余力を持って取引する、また継続して買い続けることが重要になるでしょう。

流動性の少ない銘柄を買ってしまうリスク

上場企業の株式であっても、一部の株式は流動性が低く、売買が困難な場合があります。

出来高が少ない銘柄や出来高の合計金額の小さい銘柄がこれに当たりますが、取引を行う場合には注意が必要です。

経営リスク・経営者リスク

株価は当然ですが、企業の経営状況が悪化すれば、株価は下落し、投資価値が減少します。

企業の経営状況は企業のブランドやサービスの質、そして経営者の判断に大きく依存します。

これらは4半期ごとに開示がなされますが、急激に悪化するケースもあるので注意が必要です。

配当の不確実性

配当は企業の利益に依存します。

当然、経営判断を誤り利益を減少させてしまう会社は、配当を中止する場合があります。

このような場合には配当がなくなると同時に株価の下落も大きく投資家マインドを下げ、株価の上昇が難しい局面になります。

結論

まとめ
BAD

株式投資・FXのどちらの投資方法も、リスク管理と市場分析が重要です。

自分の投資目標、リスク許容度、市場知識に基づいて適切な選択をすることが求められます。

株式投資は企業の成長に連動する安定したリターンを求める投資家に適しています。

長期的な視点で投資を行うことで、経済全体の成長に伴う恩恵を受けることができるでしょう。

一方、FX投資は高いリスクを伴い、短期的な市場の変動に左右されるため、安定した資産形成を目指す投資家には推奨しません。

投資は自己責任で行うべきですが、リスクを適切に管理し、長期的な視野を持って資産を築き上げるためには、株式投資が最も賢明な選択と言えるでしょう。

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