生成(Generative)AIについての所感

昨年のOpen AI社のChatGPTが登場してからジェネラティブAIが急速に拡がりました。

中でも問いに対する回答を即座に返してくれる様には驚きと共に頼もしさを得た方もいるのではないでしょうか。

私もその1人であり、これから劇的に世の中が変わるのだと強く感じています。

そのような流れもあり、もちろんChatGPTを用いた業務をかなりの数こなしてきました。

半年間という短い期間ではありますが、生成形AIと関わってきた中で気づいたことを書いていきます。

生成形AIのベストユースケース5選

これまでの業務の中で最も相性の良い生成系AIのユースケースは主に5つあると考えています。

※文書作成や、コンテンツマネジメントに利用している方もいるでしょうか、その程度しか利用できていないのであれば、この記事を見てください。

1. データ加工・分析(Python◎◎)

生成AIを用いることにより最も仕事が効率化したのはデータ加工・分析です。

特にPythonを用いて加工を行う業務では、とんでもない工数削減を実施しました。

おそらく、生成AIを用いたユースケースでも特に相性の良いものではないかと考えています。

2. 自社コンテンツを学習することにより、ローカライズされた回答を生成する

ChatGPTには、ベースAIを選択した上で、おおよそ500件以上のデータから(←Open AI社の推奨)独自のデータを学習させて独自のAIを作成する(ファインチューニング)機能があります。

https://platform.openai.com/docs/guides/fine-tuning

こちらも基本的にはPythonで簡単な学習式を用意し、そこから独自に作成したQAペア学習させ、別のプログラムからAPI経由で呼び出すことで利用できます。

このユースケースは、社内のナレッジマネジメントと合わせることで強力なユースケースの1つとなり得ます。

実際に用意した仕組み(現在も検証中)

LINEWORKS内で用意した問い合わせ受付BOTに届いた問い合わせメッセージをKintone REST API経由でKintoneに格納します。

メッセージを転送する際に、転送メッセージに対するAIでの回答を生成して、同時にKintone内に保管します。

実際に利用してみると、全く自社ナレッジを学習していない状態では利用できないことが多いですが、問い合わせをある程度ため、それに対する回答を蓄積・保管し学習させることで予測回答が普段から回答させているものと段々と近くなり、精度が向上します。

あくまで一つのパターンですが、ローカライズした生成AIの利用は社内ナレッジ活用や情報のスピードを格段に上げいくことが予想されます。

3. システムデバッグ

エンジニアの方にとってはすでに一般的なものになっていますが、システムのデバッグや問題解決の糸口の示唆についてはこれほど便利なものは過去になかったのではないでしょうか。

説明するまでもなく、強力なサポートツールです。

飛躍的に生産性をあげ、おそらくほとんどの最前線で戦うエンジニアとして、活用されているはずです。

4. バックエンドAPIの開発

画面描写をしないバックエンドAPIの開発は、生成AIの恩恵を最大に受けられる開発工程になると感じています。

生成AIが最新の技術コンテンツに対応していない場合はあり、技術アップデートの激しいフロントエンドや一部のフレームワークではなかなか利用が難しいのがエンジニアの肌感だと思いますが、はまる言語の場合はとてもスムーズにやりたいことができるのではないでしょうか。

5. 自己成長の対話相手 ~そしてユニークな領域へ~

生成AIの登場により、パッシブな学習しかできない状況が、それぞれ個人が持つ興味・関心分野の特定の事象について、とは?から具体的なHow toまで、とんでもないペースで自身の理解・認識をベースに追求できるようになりました。

個人的にはこれが最も強いユースケースです。(落合陽一さんも同じようなことを言っていましたね。。)

とても怖いですが、先生や塾、コンサルなど情報弱者に対するビジネスが淘汰される可能性を感じています。

生成AIとこれから

生成AIの台頭により、対面のサービスやITプラットフォームが更に強化され、人間同士のつながりや便利機能の提供が重要視されると考えます。

プロジェクトの進行やコンサルティング、示唆の獲得においてもChatGPTの活用が可能であり、これにより従来のコンサルタントの存在感が薄れていく傾向があります。

生成AIの影響により、ヘルプデスクや単純な代行サービスなどが一部自動化され、従来の形態が淘汰されていくでしょう。

一方で、プラットフォームや煩雑な業務の代行に特化したシンプルなシステムや機能は逆に重要性を増すことでしょう。

最後に

ここまで書いて記載した内容については、1人のユーザーとしての意見であり、偏っていると思います。

そうじゃないよという方もいると思います。

ただ、生成AIについて、なんとなく、ブログが書けるとか、画像が作れるとか、見かけ上のものだけの認識で関わっている人が多いように見えます。

私としては、生成AIは「答え」ではなく、ツールであり、パートナーであり、ソードアートオンラインの「ゆい」的な存在なため、同じように関わるレベルまで生成AI民度が高くなればいいなと思っています。

それでは、また色々と記事を書いていきますのでブログ見てくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です