S&P 500とは
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLC(S&P Dow Jones Index)が公表しているアメリカの代表的な株価指数です。
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場しているアメリカの主要産業を代表する500社で構成されており、S&P500に採用されている500社で米国市場の約80%の時価総額を占めています。
この記事を見ているあなたは、S&P500に連動した投資信託やETF等の購入を検討されているのではないでしょうか?
S&P500を活用したETF等への投資はウォーレン・バフェット氏もオススメする投資で、日本ではPayPayの運用先としても利用されています。
薩摩童子ブログ始めました採用されている銘柄が500以上あることから、S&Pに連動する商品を購入すれば分散投資になり、さらに個別銘柄より少額で始められることから、投資初心者でも押さえておきたい内容です。
ETFについては別の記事でも解説しているのでぜひみてくださいね。
【5分で解説】ETFって何ですか?この記事ではS&P500の特徴や利用する上での注意点などを説明したいと思います。
S&P500の特徴①:アメリカの代表的な500社が組み入れられている
S&P500には誰もが知っているGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)や最近世界一の富豪になったイーロンマスク氏がCEOのテスラ、ウォーレンバフェットで知られるバークシャハサウェイなどが組み入れられています。
世界の大富豪はBloomberg社が公表しているBloomberg Billionaires Indexで公開されています。
どんな人がいるか興味がある方は下記のリンクを参考にしてみてくださいね。
さて本題に戻ります。
S&P500の特徴②:ITに少し偏りがあります
S&P500の産業別の内訳を見るとIT銘柄に少し偏っているのがわかります。(2021年11月9日確認時点)
全11セクターにカテゴライズされていますが、ITだけで27.9%を占めています。
産業 | 比率 |
Information Technology(IT) | 27.9% |
Health Care(ヘルスケア) | 13.0% |
Consumer Discretionary(一般消費財) | 12.8% |
Financials(金融) | 11.4% |
Communication Services(通信サービス) | 10.8% |
Industrials(資本財) | 8.0% |
Consumer Staples(生活必需品) | 5.6% |
Energy(エネルギー) | 2.9% |
Real Estate(不動産) | 2.6% |
Materials(素材) | 2.5% |
Utilities(公共事業) | 2.4% |
では、ITセクターに組み入れられている銘柄を少しピックアップしてみます。
まずは誰もが知る、Apple(アップル)、Microsoft(マイクロソフト)やAdobe(アドビ)、ビジネスマンなら知ってる、Accenture (アクセンチュア)、Gartner(ガートナー)やSalesforce(セールスフォース)、ネットワークのCisco(シスコ)、PCのIntel(インテル)など、全部で75銘柄が組み入れられています。
Alphabet(Google)、FacebookやNetFlix(ネットフリックス)などはCommunication Serveice(通信サービス)のセクターに組み入れられていて、ITセクターではないようです。
S&P500の特徴③:アメリカ銘柄のみ(注意点)
当然ですがS&P500の全銘柄はアメリカのみで構成されています。
そのためアメリカに国家レベルでネガティブ・ポジティブなイベントがあればS&P500にも多大な影響があると言えます。
S&P500を利用した投資を行う場合は、アメリカ経済・政治、主要ニュースなどの情報にアンテナを張ることが大事ではないでしょうか。
アメリカだけで投資ポートフォリを組んでしまうこをリスクに感じる方は、国や地域も意識して分散するようにしましょう。
S&P500よりもさらにリスクの低い全世界インデックスや、全ての日本株式を対象としている東証株価TOPIXに連動した商品を合わせて買うなどもお勧めです。
S&P500の特徴④:長期的な成長が期待できる
下記はGoogle Financeより引用した図ですが、S&P500は長期にわたり右肩上がりの成長が続いてきている指数であることがわかります。
長期的な成長が実現される大きな理由として世界が資本主義であることが大きな要因と考えられます。
資本主義とは資本が財を生み出す経済方式です。
アメリカの資本は全世界の総量の約60%を占めています。
S&P500に組み入れられている銘柄はアメリカの約80%の時価総額(資本)を占めているので、S&P500に投資するということは、世界でもっとも経済規模の大きいアメリカの代表的銘柄という優良ブランドでかつ、全世界の約50%の資本に対して投資をしていることを意味します。
つまりは資本主義が崩壊するような革命や、天変地異によりアメリカの資本が消失するようなことが起きない限り、順調に成長していくものと考えられると言えるのではないでしょうか。
S&P500の特徴⑤:随時銘柄は組み替えられている
S&P500は常に銘柄の組み替えが行われており、不調な銘柄を組み外して、好調な銘柄を組み入れる対応が行われています。そのため、S&P500に投資をしていれば、比較的良い銘柄のセットに対して投資できていると考えて良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまでS&P500の5つの特徴を解説しました。
- アメリカの代表的な会社500社が採用されている
- ITに偏りがある
- アメリカの銘柄のみ
- 長期的な成長が期待できる
- 随時銘柄は組み替えられている
少しでもS&P500の理解に役に立てたのであれば幸いです。