NYダウ(ニューヨークダウ)ってなに?

NYダウ

NYダウとは?

S&Pダウ・ジョーンズ社が算出・公表している米国の主要30銘柄の株価指数です。

日本語正式名称はダウ・ジョーンズ工業株価平均となります。

1896年~現在まで、125年の歴史があります

工業株価平均と聞くと、工業株ばかりで構成されているように聞こえますが、時代の変遷とともに銘柄が組み替えられ今では幅広い業種の銘柄で構成されます。

銘柄の選定には輸送株と公益株を除くすべての上場銘柄から、優良銘柄だけが厳選され組み入れられるようです。

この記事の続きでは、NYダウの産業別構成比や採用銘柄など具体的な情報を紹介していますのでぜひ続きをみてください。

さて、NYダウを調べているあなたはもしかするとNYダウに連動するETFや投資信託、またはNYダウ先物取引への投資を考えいるのではないでしょうか?

この記事ではNYダウを取り扱うあなたに向けて、NYダウを5つの特徴から解説します。

NYの特徴①: 産業ごとのバランスが比較的取れた指数

NYダウは産業ごとのバランスが比較的とれた指数になります。

以前、別の記事の中でS&P500の産業別構成比を紹介しましたが、S&P500と比較してもバランスが取れていることがわかると思うので合わせてこちらの記事ものぞいてみてください。

無料で優秀なテーマCacoonをWordPress(ワードプレス)に適用する 無料で優秀なテーマCacoonをWordPress(ワードプレス)に適用する

さて、S&P500はITにかなり偏りを持った指数(1/4以上がITで構成)でしたがNYダウはどうでしょうか。

下図が産業別の構成となります。(2021年11月11日時点)

産業比率
Information Technology(IT)22.5%
Health Care(ヘルスケア)16.9%
Financials(金融)16.9%
Industrials(資本財)14.9%
Consumer Discretionary(一般消費財)14.4%
Consumer Staples(生活必需品)7.3%
Communication Services(通信サービス)4.1%
Energy(エネルギー)2.1%
Materials(素材)1.0%
NYダウ 産業別構成比

具体的な銘柄も産業別に並べてみました。

主要な優良銘柄30社ということでアメリカのすごい会社が並んでいますね。

ただ、産業間のバランスを保つ目的もあるのか、Meta(Facebook)やAlphabet(Google)、Amazonなどは採用されていないようです。

マイクロソフト情報技術ハネウェルインターナショナル資本財
セールスフォース・ドットコム情報技術ボーイング 資本財
ビザ情報技術 キャタピラー 資本財
アップル情報技術 3M 資本財
IBM情報技術 ホーム・デポ一般消費財
インテル情報技術 マクドナルド一般消費財
シスコシステムズ情報技術 ナイキ一般消費財
ユナイテッドヘルス・グループヘルスケアウォルマート生活必需品
アムジェンヘルスケア プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)生活必需品
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)ヘルスケア ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス生活必需品
メルクヘルスケア コカ・コーラ生活必需品
ゴールドマン・サックス・グループ金融ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー通信サービス
トラベラーズ金融ベライゾン・コミュニケーションズ通信サービス
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー金融シェブロンエネルギー
アメリカン・エキスプレス金融ダウ素材
NYダウ 全構成銘柄

NYダウの特徴②:不定期に銘柄の変更あり

NYダウは指数発表時には12銘柄のみで構成されていましたが現在は30銘柄に増えています。

(1916年に20銘柄、1928年に30銘柄に拡大)

銘柄の組み換えには明確なルールや時期は決まっていないため、不定期に組み替えられることになります。

評判が良く、持続的な成長性が見込め、投資家の関心度が高く、業種内での代表性が高いものが選定されます。

NYダウの特徴③:アメリカの銘柄のみ

NYダウもS&P500と同じく、アメリカの銘柄のみで構成されます。

そんため、アメリカの経済イベントや同行をチェックするなど、アメリカの情報が定期的に把握できる環境を確保することが大事かもしれません。

NYダウの特徴④:1つ1つの採用銘柄の影響が大きい

NYダウはアメリカ主要産業を代表する優良銘柄で構成されていますが、30社と採用銘柄は少ないため組み入れ銘柄個別の株価に大きな影響を受けることがあります

これは投資家にとってはメリットでありデメリットでもあるでしょう。

NYダウの特徴⑤:価格変動が大きめ

NYダウは採用銘柄が比較的少ないことに加えて成長銘柄が採用されていることから、価格変動が大きめの指数になります。

S&P500やナスダックと違い株価平均型(S&P500は時価総額加重平均型)であり、個別銘柄の時価総額に関係なく株価を使って算出されるため株価の影響が指数にダイレクトに影響します。(わかりやすいともいえます。)

利用している証券アプリ等でお気に入りリストを作成して1日1回、帰りの電車等で眺めるのがオススメです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はNYダウを下記の5つの特徴から解説しました。

  • 産業ごとのバランスが比較的とれた指数
  • 不定期に銘柄の変更あり
  • アメリカの銘柄のみ
  • 1つ1つの採用銘柄の影響が大きい
  • 価格変動が大きい

NYダウはS&P500と比較しても、また違った特徴がありました。

NYダウは125年もの長期間、右肩上がりで成長してきており、銘柄もその時々で優良銘柄を選定・組み入れられていいます。

ただし、短期的には激しい価格変動が起こるなど、恐怖を感じる場面があるかもしれません。

しかしながら長期的な観点で考えると、今後もとても魅力的な指標と言えるのではないでしょうか。

全ての投資余力をNYダウにつぎ込むことはオススメできませんが、少しNYダウを持っておくのも良いかもしれません。

以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です