小僧がコンサルタントという職業に思うこと 〜part5〜

リスクは取らない

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企業が既存ビジネスないし、既存の手間のかかる作業に対して改善をしたいと考えてたとする。そうすると時代背景的にもITを活用して改善しようとするだろう。

そんなとき、企業はITコンサルティング会社に頼ることがあるだろう。
残念ながらITコンサルティング会社が相談を受けた時に真っ先に考えることは粗利がいくらになるかだ。顧客のビジネスがどうなろうが関係ない。自分たちが儲けることが正義だ。

出来るだけ、粗利を最大にして、リスクを取らない、確かにビジネスをする上で当たり前の話である。

しかし、企業が負っている投資のリスクに対してそれ相応の責任感を持って望んでいるITコンサルタントが幾らいるのだろうか。

そして企業の投資に見合う価値のあるITコンサルタントがどれほどいるのだろうか。

小僧はそれほどいるように感じないのだ。

とある会社のシステム改修プロジェクト

小僧がこれは、、、と思った案件がある。
とある会社のシステム改修プロジェクト。そこまで大きなシステムではなかったが、要件定義に数百万もらっているプロジェクトだ。

要件定義をするということで、小僧の役回りは議事録テイクとその他諸々調整ということだったが、やっとシステム的なことに携わることができるぞ!っと期待して臨んだ小僧だったが、いざ顧客先に行った際に衝撃を受けた。

お客様際で見知らぬ男性が私の上司を見つけて挨拶してきた。
この案件でお世話になる●●です。

「???」

お世話になるとはどういうことなのか?

それはすぐにどういうことかわかった。

打ち合わせ先で、現状のシステムのワイヤーフレームや改修機能の候補一覧など、その男性が持ってきたのだ。

要件定義すら、、、、ベンダーに投げてしまうのか、、、

顧客にとって、一番大切な工程ではないのか、、、

これが小僧が思っていたITコンサルタントなのか、、、

激しく心が揺れ動いた。

これまでも、あってもなくても大丈夫なコンサルティング案件や、ライセンス販売など、、死ぬほど面白くない案件に入り、やっときた!と思った案件でそれだったのだ。。

全てのコンサルティング企業がそうだとは言わない。
ただ、ITコンサルタントとは名ばかりで、横流してばかりで大きなことをしていると勘違いしているITコンサルタントは多いと思う。いや実態としてはそれが大半をしめる。

そして大したことをせずに出来上がったシステムを納品して達成感を得られる幸せ体質な人が多いのだ。

リソースがどんどんなくなって行く時代、こんな小手先の仕事をしながら生きていけるほどこれからは甘くないし、どんどん中身の薄い仕事をしているITコンサルタントの仕事はなくなって行くだろう。

そんな経験を重ねながら、小僧は退職へと一歩づつ近づいて行っていることを感じてた。

次へ続く

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