近年、経済的に自立をし、早期リタイアをする生活様式を指す「FIRE」が注目されています。FIREを実現するには、目標とする金額を定め、資産を貯めてリタイア後も生活が行えるよう計画を立てる必要があります。
FIREのタイプや参考指標については下記のリンクにまとめておりますので別途閲覧いただけると幸いです。
あなたはどんなFIRE?FIREのタイプを4つに分解して徹底解説します!FIREを検討されている方が、目標金額に向かい、どのようにお金と向き合えばいいのか、賢いお金の使い方について解説致します。
FIREスタート前に知っておきたい!お金の上手な使い方・下手な使い方
FIREは、経済的に自立しながら働くことにしばられず、自由に過ごす生活を指し、アメリカを中心に広がってきた生活様式です。
FIREをスタートし、維持していくには、働かなくても生活を送ることが出来るよう、お金の使い方を工夫し、上手に向き合っていく必要があります。
では、お金の上手な使い方、下手な使い方の違いとはどのような事でしょうか
FIREにおける4%ルールと25年分の生活費について
FIREは働くことに縛られずに好きな事を送る事を指しますので、仕事を退職する代わりに、何らかの形で資産を増やしていかなければ、いずれ貯金が底をついてしまいます。
働かずに資産を増やす方法として取り入れられているのが、資産運用です。目標となる貯蓄額を元に投資などで資産を増やすことが出来れば、貯金を減らすことなく生計を維持していくことが可能です。
FIRE発祥のアメリカでは、FIREスタート前に、年間生活費の25年分の貯め、その資産を元に年間4%の利益を出し続ければ、資産を減らすことなく生活出来るというセオリーから成り立っています。
ですが、年間4%の利益を出し続けるというのは簡単ではなく、資産運用と同時に、「どのようにお金を使うか」という事も同時に考えなければなりません。
FIREを行う際には、お金との上手な向き合い方を見ていく必要があります。
上手な使い方:お金をどのように使うのか計画を立てている
上手にお金を使う方はお金が入った時、生活のどの部分にどのようにお金を使うのか、計画をしっかりと立てています。
まず初めに貯蓄や固定費などを分け、次に食費や日用品などにあて、残ったお金を趣味や自分へのご褒美に当てています。
使うお金に優先順位をつけ、金欠に陥らないよう計画的にお金を分けて生活しています。
上手な使い方:お金が必要な場面で必要な分を使う
生活していく上で、食費や日用品の他に、大きな出費が必要となることがあります。
例えば電子レンジや洗濯機など、生活家電の調子が何となく悪い、エアコンの効き目が良くないなど買い替えが必要な場面も出てくるでしょう。
お金の使い方が上手の人は、その際値段の安い高いだけはなく、今後の生活設計に合わせて、品物を見ることが出来ます。
例えば、生活家電を例にとってみると、普段あまり料理をしない人はたくさんの機能付きの電子レンジは必要なく、温める機能が有れば十分でしょう。
反対に、共働き夫婦や子供が多い家庭では、少々値段が高くても時短料理が出来る機能が有れば、その時間を他の事に充てることが出来ます。
状況に合わせて必要な場面ではしっかりとお金を使えば、生活が充実する有意義な使い方になります。
上手な使い方:大事な場面でお金の出し惜しみをしない
長期的に見て、ここはお金を使いたいという場面があります。
そのうちの一つが交際費です。
生きていくのにお金は大切ですが、同じくらい大切なのが人付き合いです。
人と人の結びつきが薄くなってきたとはいえ、まったく人と関わりを持たず生活するのは難しいでしょう。
お金の使い方が上手な人は、お世話になった人、これからも関係が続いていく人との付き合いでは、しっかりとお金を使います。
ちょっとした会食や趣味の集まりから、大きな事業の話へとつながる可能性もあります。目先の交際費を惜しまず、つながりを持つことでチャンスをつかむこともあるかも知れません。
その他にも、資格取得など自分への投資もしっかりとしたお金を使いたい場面です。
ただし、自己投資の場合は、将来につながるかどうかという見極めも必要です。
大切な場面では、出し惜しみをせずしっかりとお金を使う事も、上手なお金の使い方と言えるでしょう。
下手な使い方:チリツモ浪費をしてしまう
今度は、あまり上手ではないお金の使い方についてです。
何となく出かけたついでにコンビニに寄る、100円ショップでついつい色々な品物をカゴに入れてしまう、ネット通販でポイントにつられて、必要ない物を買ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大きな無駄遣いをした覚えはないのに、気が付くとお財布にお金が無いという方は、日ごろ少しずつ、無駄なお金を使ってしまっているのかも知れません。
チリもつもれば山となるということわざのように、チリツモ浪費をしていないか一度自分の使い方を見直してみましょう。
下手な使い方:お金を場当たり的な使い方をしてしまう
オンライン通販でも、実店舗でも世の中には魅力的な品物が溢れています。
必要な買い物をしに店舗に行ったら、sale品を見つけ同時に買ってしまった、ネットで新商品を見ると何となく買ってしまうなど、欲しいものや魅力的な物を見ると、欲しいという気持ちだけで、ついついお金を使ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このようなお金の使い方も、お金が貯まらない習慣になります。衝動的に買ってしまう方は、一旦店舗を出る、ネットなら該当ページを閉じるなどして、少し時間を置いてから本当に必要なものかどうか、考えるようにしましょう。
自分のお金の使い方の“クセ”を知ろう
FIREを行う場合、働かずに自由な生活を送る事を目的としますので、どのようにお金を工面していくかを考えなければなりません。
そのためには、自分のお金の使い方の「クセ」について知っておく必要があります。
ストレスがあると散財してしまう、お財布にあるだけ使ってしまう、反対に優先順位を決めて、毎月決まった金額の中で生活出来る、など自分のお金の使い方を把握してくと安心です。
お金の賢い使い方を知ってFIREを実現させよう
お金を増やすことをしなければ、FIRE生活を維持する事は出来ませんが、節約ばかりではストレスが溜まり、散財につながりかねません。
FIREをするには節約だけではなく、いくつかの方法を併せてお金を賢く使っていくことがポイントです。
ここでは賢くお金と付き合う方法をいくつかご紹介いたします。
リサーチ力を身に着けよう
物の値段は変動します。最新の家電製品も1年もすれば型落ちとなり、安く手に入れるチャンスも出てきます。
欲しい商品があってもsaleになるまで待つ、ネットで底値を探す、ポイントが付く日を狙うなど、購入時期や購入場所をかえるだけで、安く手に入れられる可能性もあります。
いつどこで何を購入するとお得になるのか、日ごろからこまめにリサーチする力を身に着けておきましょう。
意外な落とし穴!固定費の定期的な見直しも必要
生活に欠かせない費用として、水道・ガス・電気などの公共料金の他、保険や税金などといった固定費があります。
こうした固定費は意外と見落としがちですが、電力会社を変えてみる、スマホを別会社へ乗り換える、年齢に応じて保険を見なおすといった方法で固定費の節約につながることもあります。
居住区の見直しも検討してみよう
会社勤めとしている場合、通勤距離は大切な要素ですが、FIREで早期リタイアをするのであれば、今住んでいる場所がFIRE後の生活に向いているか、検討してみるのはいかがでしょうか。
今住んでいる場所が物価や家賃が高いのであれば、物価や家賃の安い土地へ引っ越しするのも長い目でみると良いかもしれません。
最近ではリモートワークを取り入れている企業も多いので、時間や場所に縛られず好きな時に働きたいプチFIREの方も、住んでいる場所が今後の暮らしに合っているかどうか、見直してみましょう。
収支のバランスを見なおす
大きな贅沢をしている訳ではないのに、何となくお金が貯まらないという方は、収支のバランスが崩れているかもしれません。
1週間ごと、1か月ごとと期限を決めて、収入に比べて支出が多くなっていないか、定期的に見直す習慣をつけましょう。
投資にまわす
資産を増やす方法の一つに「投資」があります。FIREは、ある程度貯蓄を増やし、それを元に資産運用しながら、元金を減らさず生活していくことを意味します。
そのため、継続的な資産運用が必要で、どのように投資するのか常に調べ続ける必要があります。
投資には、不動産投資や株などがいろいろな方法がありますが、自分に投資し資格や免許などを取り、単価の高い仕事に付き、軽い収入を得るという方法もあります。
未来に備えた使い方を心がけよう
何かを購入する時、それが自分の生活に合っているか、今後も使い続けられるものになっているか、検討してみましょう。
今後も自分の生活に必要なものや未来につながりそう事には、積極的に投資する事も必要です。
FIREは働くことに縛られず、自由な時間を過ごすことが目的ですので、その目的を維持し続けられるよう、未来に備えたお金の使い方を心がけましょう。
まとめ
FIREを実現するためのお金の使い方についてご紹介して参りました。早期リタイア後も資産を維持していくには、お金と賢く向き合っていく必要があります。
自分の使い方のクセを知り、定期的に収入と支出のバランスを見なおしながら、お金と上手な付きあい方を見つけ、FIREを実現させましょう。