2019年、金融審議会は「高齢社会における資産形成・管理」というタイトルのレポートを金融庁に提出されました。報告書では、高齢社会の現状を踏まえ、95歳まで生きるには夫婦で約2,000万円の金融資産の取り崩しが必要となると指摘し、「老後2,000万円問題」として話題となりました。
【Ruby Silver 試験】Ruby Silverの内容をメモしていくこうした状況から、近年、資産運用への関心が急速に高まっています。
今回は、「おすすめ証券口座ランキング」と題して、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、LINE証券をとりあげ、それぞれのキャンペーンやメリット・デメリットについて紹介します。
SBI証券
SBI証券の概要
SBI証券を含むSBIグループは、口座数770万以上、預かり資産残高は21兆円以上を誇る大手ネット証券会社です。口座数増加の背景にはNISAやつみたてNISAの新規口座数増加などがあります。 SBI証券では総合口座開設月野翌月末まで、最大2か月間の米国株式手数料が無料となるプログラムを実施中です。期間終了後も、業界最低レベルの手数料で米国株を購入できます。米国株を検討中ならSBI証券がおすすめです
SBI証券のメリット
SBI証券のメリットは3点です。
- 手数料が安い
- 外国株に強い
- 「S株」(単元未満株)が売買できる
SBI証券は大手ネット証券のなかで最安レベルの手数料です。最低手数料は55円からで、1日定額のアクティブプランになると100万円以内の取引は手数料無料となります。さらに、20~25歳までの国内株式手数料が実質無料となるプログラムも実施中です。
外国株に強いのもSBI証券のメリットで、アメリカや中国をはじめとする9カ国の外国株式を取り扱っています。特に米国株・ETFについては、定期買付サービスを実施しているので、積立感覚で米国株投資ができます。 「S株」(単元未満株)の取り扱いがあるのもSBI証券のメリットです。通常は100株単位で売買される株式を、1株から売買できるため少額で株式投資が可能となります
SBI証券のデメリット
SBI証券のデメリットは2点です。
- デモ口座がない
- アプリが複数あるのでわかりにくい
デモ口座とは、証券会社などが無料で提供しているサービスの一つで、仮想マネーを使って株取引やFX取引を行う口座のことです。仮想マネーを使うこと以外は、実際の取引と全く同じなので、取引の疑似体験ができます。
SBI証券では残念ながらデモ口座がありません。そのため、実際にツールを使って他の証券会社と比較することができません。
SBI証券のスマートフォンアプリは、「SBI証券 株」と「かんたん積立」、「SBI証券 米国株」の3種類です。もっとも不便なのは国内株式と米国株のアプリが別々である点です。
楽天証券
楽天証券の概要
楽天証券は2021年12月に口座数が700万口座を越えた急成長中の大手ネット証券会社です。預かり資産残高は10兆円を突破しています。
楽天証券では、楽天銀行口座開設と自動入出金(マネーブリッジ)設定をした人に現金1,000円をプレゼントするプログラムを実施中です。楽天銀行の普通預金は0.02%ですが、マネーブリッジを設定すると金利が5倍の0.10%となります。銀行口座との連携を重視するなら、楽天証券がおすすめです。
楽天証券のメリット
楽天証券のメリットは3点です。
- 手数料が安い
- 楽天ポイント投資ができる
- 楽天市場でもらえるポイントが+1倍となる
楽天証券の手数料は業界最低水準です。超割コースの手数料は55円からで、手数料の1%がポイントバックされます。いちにち定額コースなら100万円までの取引手数料が無料です。
楽天といえば、楽天ポイントの使い勝手の良さで知られています。買い物やネット通販でたまる通常ポイントは、1ポイント=1円で投資信託や国内現物株式、バイナリーオプションの購入に使用できます。
また、楽天証券で投資信託を購入するとポイント+1倍がつくので、さらに楽天ポイントがたまりやすくなります。
楽天証券のデメリット
楽天証券のデメリットは2点です。
- 対面での相談ができない
- 単元未満株の取り扱いがない
楽天証券は口座申込みや取引に関する質問、投資に関する質問について対面での対応をしていません。
実店舗がないため、メールやチャットといったオンライン上での対応が基本です。
1株から購入できる単元未満株の取り扱いがありません。
そのため、株式取引をする場合は原則、単元単位(通常は100株)での取引となります。
マネックス証券
マネックス証券の概要
マネックス証券は1999年に設立されたネット証券会社です。マネックス証券の開設口座数は196万口座で、預かり資産残高は5.2兆円です。
マネックス証券では「ご家族・ご友人紹介プログラム」を実施中です。このプログラムで、紹介者1名につき、10,000円がキャッシュバックされます。1か月あたり5人、50,000円が上限です。投資に興味がある家族や友人がいるなら、マネックス証券での口座開設を進めてはいかがでしょうか。
マネックス証券のメリット
マネックス証券のメリットは3点です。
- 高い貸株金利を得られる
- 投資情報コンテンツが充実している
- IPO抽選が公平である
貸株サービスとは、保有している株式を証券会社に貸し出し、その見返りとして貸株金利を得られる仕組みのことです。マネックス証券では、0.50%以上の貸株金利がつく銘柄が250銘柄(2021年12月24日段階)あり、中には5%以上の金利がつく銘柄もあります。
公式HP内に用意されているコンテンツとしては、資産づくりの基本から学ぶ「はじめての投資ガイド」や未経験者だけではなく、経験者でも役立つ情報をもりこんだ「マネクリ」などがあります。 また、価格上昇が見込みやすいとされるIPO(新規公開株式)の抽選が完全平等に行われ、透明性が高い仕組みとなっています。
マネックス証券のデメリット
マネックス証券のデメリットは2点です。
- 国内株式手数料がやや高め
- 投資信託や外国株の取り扱いが少ない
マネックス証券の手数料は最低100円からとなっており、大手ネット証券より割高です。1日定額コースも100万円以下で500円かかるため、これも割高です。
マネックス証券の投資信託取り扱い本数はSBI証券や楽天証券の半数強です。外国株は米国株と中国株のみ扱っています。
松井証券
松井証券の概要
松井証券は大正7年創業で、100年以上の歴史を持つ老舗証券会社です。日本ではじめてのインターネット取引導入など先進的な試みにも積極的にチャレンジしてきました。
松井証券では新規に口座を開設した人全員に松井証券ポイント200ポイントプレゼントするプログラムを実施中です。松井証券ポイントは投資信託の購入や商品・Amazonギフト券との交換も可能です。新規口座開設を検討しているなら、松井証券がおすすめです。
松井証券のメリット
松井証券のメリットは次の2点です。
- 手数料が安い
- サポート体制が充実している
松井証券のメリットの一つは1日の約定金額が50万円以内なら売買手数料が無料になることです。SBI証券や楽天証券が100万円以下で55円であることと比べると、50万円以下に限れば格安です。さらにSBI証券と同じく25歳以下の売買手数料が無料です。
他のネット証券と比べ、サポート体制が充実しているのも松井証券のメリットです。
HP内にある「よくある質問」や専門の問い合わせフォーム、電話対応の「松井証券顧客サポート」、パソコン画面を共有しながら電話でアドバイスするリモートサポートなどがあり、ネット証券のなかではサポート体制が充実しています。
松井証券のデメリット
松井証券のデメリットは次の2点です。
- 海外株式・海外ETFの取り扱いがない
- 取引額が大きくなると手数料が割高
松井証券は海外株式や海外ETFを取り扱っていません。また、取引額が大きくなると手数料が割高になるというデメリットもあります。他にも債券の取り扱いがないなど、商品ラインナップの面で他の証券会社より見劣りします。
LINE証券
LINE証券の概要
LINE証券は2019年11月からサービスを開始した新しい証券会社です。口座開設に専用アプリが不要で、取引時間が平日21時までと長いのが特徴です。ゲリラ的に行われる「株のタイムセール」など斬新な試みで口座開設数を増やしてきました。
LINE証券では、口座開設とクイズに正解することで最大3,000円相当の株をタダで買えるキャンペーンを実施中です。スマホだけで口座開設から取引まで完結させたいなら、LINE証券がおすすめです。
LINE証券のメリット
LINE証券のメリットは次の2点です。
- LINEアプリから簡単に始められる
- LINE Pay・LINEポイントが使える
LINE証券で口座を開設する際、LINEアプリさえあれば他のアプリは必要ありません。申込みフォームへの記入と携帯電話番号認証、本人情報の入力だけで簡単にLINE証券の口座を開設できます。
LINE PayやLINEポイントが使えるのもLINE証券の魅力です。LINE PayはLINEユーザーならだれでも登録可能で、銀行口座やコンビニ、ATMなどで簡単にチャージできます。LINE Payにチャージしたら、そのまま金融商品を購入できます。
また、買い物などで得られるLINEポイントでも金融商品が購入できます。
LINE証券のデメリット
LINE証券のデメリットは次の2点です。
- NISAの取り扱いがない
- 投資信託の取り扱い本数が少ない
LINE証券のデメリットの一つにNISAに対応していないことがあります。しかし、2021年度中に「つみたてNISA」商品の提供を予定していますので、このデメリットは解消されるでしょう。しかし、一般NISAについては引き続き不対応ですので注意が必要です。 投資信託の取扱数が少ないこともLINE証券のデメリットです。大手になればなるほど、投資信託の取り扱い本数が増え、SBI証券や楽天証券は2,500本以上の投資信託を提供しています。それに比べ、LINE証券の提供数は30本前後と圧倒的に少ないです。
まとめ
今回は、「おすすめ証券口座ランキング!」として、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、LINE証券をとりあげ、それぞれのプログラムやキャンペーン、メリット・デメリットについて紹介しました。
他にも証券会社は多数ありますが、自分のニーズや投資スタイルにあわせて証券会社を選ぶ必要がありますので、その際は、今回の記事を参考にしていただけたらと思います。