ETF(Exchange Traded Fund)とは?
ETFは日本語では「上場投資信託」といいます。
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)等の指数に連動する投資信託の一種で、株式のように購入ができる投資商品になります。
一般社団法人投資信託協会でも下記のように紹介されています。
証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/etf/index.html
もし、ここまでで何を言っているかわからないっていう方はぜひ、続きを確認してみてください。
どういう仕組み?
株式投資でも個別銘柄で投資をする場合は、投資家自身が銘柄を選択して投資を行いますが、ETFや投資信託は、複数の投資家から資金を集めて、投資会社や証券会社が銘柄を選択し運用されているものに対して投資を行います。
ETFの魅力①:小額ではじめられる
ETFや投資信託は一般的に個別銘柄より小額で投資ができるのが特徴の一つです。
では具体的に見てみます。
下記サイトは日本取引所グループETF銘柄一覧のページです。
ここで、ダイワ上場投信 – トピックスを詳しくみてみましょう。
パンフレットを押下すると、下図のようなPDFが閲覧できますね。
2021年8月31日時点では、1口、2043円、10口が売買単位なので2万円+αくらいで投資ができるみたいです。
次にどのような銘柄が組み入れられているか見てみましょう。
トヨタ自動車やSONYなど、日本を代表する銘柄が組み入れらているのがわかります。
では、8月31日時点でトヨタ自動車の株価がどのくらいだったか見てみましょう。
トヨタ自動車の株価は2021年8月31日の時点では1918円で単元株数が100株なので、投資にはおおよそ19万円ほど必要なのがわかります。
ダイワ上場投信 – トピックスの例ではトヨタ自動車の組入率は3.62%ですが、約2万円で投資ができるため、トヨタ自動車を含め大企業の投資ができます。
特に初心者や資産形成を始めたばかりで余力が少なくても投資ができるのは魅力ですね!
ETFの魅力②:1つで分散投資になる
ETFを含む投資信託の魅力はなんといっても分散投資ができてリスクを小さくできることが魅力です!
個別銘柄の投資リスクは、業績不振、不祥事、その業種のサプライチェーン問題など様々なリスクが伴いますが、ETFの場合は、影響が0ではありませんが、様々な銘柄・業種が組み入れられており、全体としての影響は小さくなります。
投資余力が大きく、個別銘柄で様々な銘柄を持てる投資家の方であれば、ETFに魅力を感じないかもしれませんが、そうでない方にはとてもお勧めできる投資商品です。
また、余力があっても、忙しく相場を眺める時間がない方や、投資初心者でまだまだ投資の勉強中という方にはオススメの投資商品です。
ETFの魅力③:リアルタイム売買が可能(楽しい!?)
ETFは取引所に上場している → 株式のようにリアルタイムで取引することができるのが魅力です!
手に入れやすく、手離れがいいのが特徴で株式投資に近いものとなります。
リアルタイムに売買できることで相場の流れや、場中のニュースに応じた取引を行うなど、相場を「楽しむ?」に近い、その場のその場の判断を行えることも大きな魅力です。
ETFの魅力④:信用取引ができる
投資経験が豊富で慣れている方は個別銘柄への投資を増やしたり、資産効率性をあげることから信用取引などハイリスクな短期売買を行うことがあると思います。ETFは信用取引による売買ができるので短期的な利益を追えることに特徴があります。
投資商品の特徴について整理してみまました。
投資商品 | 個別銘柄 | ETF | 投資信託 |
---|---|---|---|
金額 | 数万円〜数十万円 | ~数万円 | 100円〜 |
分散 | ✖️ | ◯ | ◯ |
リアルタイム取引 | ◯:できる | ◯:できる | ✖️:できない |
信用取引 | ◯:できる | ◯:できる | ✖️:できない |
取引手数料 | あり | あり | ない場合がある |
信託報酬 | なし | あり | あり |
リスク・リターン | 大きい | 小さい | 小さい |
投資金再投資 | ✖️:できない | ✖️:できないケースあり | ◯:できることが多い |
積立投資 | ✖️:できない | ✖️:できない | ◯:できる |
投資スパン | 短期・中期向け | 短期・中期向け | 長期向け |