FOMCとは、「連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)」のことを指します。
アメリカの中央銀行である連邦準備制度(FRB)の一部で、アメリカの金融政策の方向性を決定するための重要な組織です。
FOMCは、7人の連邦準備理事会(Board of Governors)と12の連邦準備銀行(Federal Reserve Banks)の中から選ばれる5人の銀行総裁で構成されています。
この委員会は、通常8回、約1.5ヶ月に1回会合を開き、アメリカの金融政策を審議します。
会合の中で、委員会は現行の経済状況と将来の経済予測を考慮に入れ、必要な金融政策の方向性を決定します。
これには、短期金利である連邦金利の目標範囲の設定や、資産買入れプログラム(量的緩和)などの政策が含まれます。
FOMCの決定は、アメリカの金融市場だけでなく、世界の金融市場にも大きな影響を与えます。
そのため、FOMCの会合は金融市場関係者や経済学者から非常に注目され、その決定内容が公表されるときは市場の動向に大きな影響を及ぼすことがあります。